現在、けいはキレーションを行っておりません。
キレーションを止めた理由としては、弟たちにも手がかかるので、週末の3時間おきの投与が難しい状況である、また、一度のON(キレート剤を飲ませる期間をこう言います)は最低60時間ですので、週末にキレーションをするにしろ、小学校の理解と手助けが必要になることもありますが、現状のけいを受け入れることができたことが大きいです。
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キレーションについては、もちろん肯定・否定両意見ありますが、「どちらが正しい」、ということはわかりません。実際、自閉症的症状が改善された例もありますし、わたしの知らないところで、またそれとは逆の場合もあるでしょう。自分で調べて納得がいかずに、キレーションをされなかった方もいらっしゃるでしょう。日本自閉症協会は否定的な意見を出していましたし。
最終的に決められるのは、保護者以外にいません。キレーションをするのには、お金(アメリカからサプリメント輸入、毛髪検査代金、血液検査など)も手間(夜中も3時間ごとの投与を毎週末60時間、場合によっては通園・通学施設の理解と援助、血液検査のために協力してくれる医師を見つける、など)もかかります。改善するかもしれないし、そのままかもしれないし、後退するかもしれない。すべて、保護者の責任下で行います。自閉症は原因も特定されておらず、治療法も確立されていない障害です。何とかしてあげたい、という親心は痛いほどよくわかります。特に小学校入学前までは、その傾向が強いように思います。
ただし、ご自身でよく調べてから始めてください。TBSの放送直後は、「キレーション」という言葉の検索にひっかった美容整形クリニックで診察、なんていう方もいらっしゃいました。便乗商売でしょうかね。わたしの友だち、ろくに調べもせずにアメリカに行って、医師にキレーションを委ねようとしてました。止めさせましたけど(笑)ちなみに、タホマ式、って方法です。アンディ式は3時間ごと、最低60時間投与ですが、タホマ式は8時間おきです。手間はかかりませんが、リスクは大きいように思います。アンディ式がこまめな投与をしているのは、血中濃度をONの期間中、一定に保つためです。少量をこまめに、というスタンスです。ON中、血中濃度を一定に、という意味では点滴が一番?という意見がありましたが、非現実的ですよね、60時間連続点滴(笑)
あくまでも、方法やキレート剤の種類は親が選び、自身の手で行うことをおすすめします。調べる方法はいくらでもあると思っています。先に紹介した「JIJO」や「OPEN SESAMI」にも膨大な資料がありますし、また否定的な意見も検索で出てくるのではないでしょうか。「JIJO」のiRyotaさんは、大学の英語の先生ですから、アメリカのキレーション情報は、よいことはもちろん、否定的な記事もいち早く翻訳され、ご自身のサイトに掲載されていますし、お世話になっている【自閉症の少女、真理子の奇妙な世界】では、キレーションは推奨されておりません(【自閉症の少女、真理子の奇妙な世界】のリンク集から入って、当サイトの紹介文のところに注釈があります。そこをクリックしてみてください)。このような意見にもしっかりと耳を傾け、最終的な判断をしてください。
けいの場合、毛髪検査では水銀以外の有害金属はすべてグリーン(安全なレベル)でしたが、水銀のみが基準の14倍検出されました。水銀だけ、突出していたのです。いろいろ調べて、キレーションをしよう、と私自身が判断しました。
水銀が原因か確信が持てない場合でも、たとえば予防接種に防腐剤として使われているチメロサール(エチル水銀含有防腐剤)抜きの接種を医師に相談できます。少しでも疑わしいものは使いたくないなら、これも有効でしょう。わたしは地元の医院に行っていますが、「チメロサール抜きの接種を」、とお願いするとすぐ引き受けていただけました。医師は、「最近、チメロサールは使ってない」とおっしゃっていましたが、使われていますので鵜呑みしないように、調べてから接種してもらいましょう。「生ワクチン」には、チメロサールは入っていません。ポリオ、BCG、はしか、風疹、水ぼうそう、おたふく風邪などです。チメロサールが入っているものは「不活化ワクチン」のもので、三種混合、日本脳炎、インフルエンザなど。チメロサールが含まれないとしても、アルミなど有害な物質が含まれていることもあり(我が家ではアルミの鍋はもちろん、アルミホイルもほとんど使用していません。幼稚園の次男のお弁当箱も、温めることを目的に、冬場はアルミのお弁当箱推奨ですが、温めなくてもいいので、とポリプロピレンのお弁当箱で通しています)、考えるとキリがない話でもありますが、子どもにとって必要か不必要か、親が判断して受けさせてください。念のために、というなら、こういうことからはじめるのも、ありなのではないかと思います。
キレーションのことは、現在我が家では行っていないことなので、扱うべきかどうかと考えましたが、自閉症児を持つ親御さんが、こういう療法もあることを知っていただき、考えるきっかけがあってもいいのではないかと思い、掲載することにいたしました。また、「キレーション」を検索で来られる方も多くいらっしゃいますので、もう一度考えていただくきっかけを作りたかったのです。
もちろん、キレーションだけでよくなるものではありません。実践されている親御さんも、TEACCH(ティーチ)、ABA(Applied Behavior Analysis、応用行動分析学)、AVB(Applied Verbal Behavior、応用言語行動。VBとも言われる)などの療法を取り入れ、教育的療育を平行して行っている方が多数です。まずは療育ありき、を頭に入れておいてくださいね。
キレーションはきちんと調べて、自己責任でお願いします!
もっと適切な言葉があるかもしれません。自己責任、という言葉は冷たく聞こえます。でもいい言葉が思い浮かびません。可能性は0ではないから、やっぱりよく考えていただいてから、としか言えません。ごめんなさい。
