自閉症の中には、大きい音や騒音、高い音などに反応し、それを避けようとして耳をふさぐことがありますが、緊張したり、課題を拒否するときに耳をふさぐことがあります。他の人が怒られていて耳をふさぐときもありますが、そういう場合、自分が叱られたと感じているのでなく、叱った「声」そのものに反応していると思われます。
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聴覚に関しては、難聴の検査であるABR(脳波聴力検査)を受けても正常ですが、聞こえ方に関しては、健常の人と比べるとちょっと違うようです。
わたしたちは、無意識のうちに音を聞き分け、重要であるものとそうでないものを区別して耳に入れていますが、自閉症の人はその「聞き分け」がうまくできないようです。ですから、人が多いところなどではたくさんの音がいっせいに入ってきて、まるで騒音のように耳に届くようです。コンサート会場にいるような感じかな?ふつう、コンサートに行くときは自分の好きなアーティストの歌を聴きに行くので、騒音もへっちゃらでしょうが、自閉症の人にとっては意味のわからない騒音が、絶えず耳に入ってきたらどうでしょうか?
教室や街中で耳をふさいだり、パニックを起こしてしまうのは、聴覚が過敏で、音の聞き分けがうまくできないから、と言えるのではないでしょうか。
学校などで先生が全校生徒にお話しするときに使うマイクも、苦手な子がいます。すごい音として耳に入ってくるのでしょう。このあいだ、友だちがこんなものを持っていました。スウェーデン・ペルター社のイヤマフ。これ、航空関連・射撃・工場などでプロが騒音から耳を守るためのものなんですが、自閉症でで聴覚過敏な子には効き目があるらしいです。実際つけさせてもらいましたが、周りの話し声がかなり小さくなり、一応健常のわたしがつけても、ざわめきがなくなったことで快適に思えました。耳ふさぎがひどい場合は、本人もつらいでしょうし、試してみる価値はあるかもしれません。
