自閉症の特徴(5)物・物事へのこだわり〜自閉症児と健常児の子育て

自閉症児は物・物事への同一性を維持したがる傾向が強い(こだわり)です。つまり、変化にストレスを感じます。いつも通る道を通らず別の道を通る、スケジュールが突然変更する、物の置き場所を変える、作業の手順を変える、自分がいつもしていることを他人にされるといや、違う服を着るのがいや、毎日同じタオルを使いたい(違うタオルはいや)など、大小さまざまな変化に対して、程度の差はありますが反応します。食事に関しても○○しか食べない!という、偏った食生活を送っている自閉症児も多くいます。

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けいの場合、物に執着するこだわりはありませんでした。また、わたしから見て、「これがこだわりになったらあとで苦労する」と感じたものは、芽が小さいうちに徹底的に摘みました。習慣化してからでは、のちのちの方向転換、修正にかなりの時間を要します。

小さいうちから、健常児にするしつけと同じように、またそれ以上に療育的な指導はきっちりしていきましょう。こうすることで、あとでラクなのは親だけでなく、子どもも同じだと思います。それに大きくなって子どもに体力がついてくると、指導するにも(パニックになったときなど)、親の体に負担がかかります。社会的ルールは、幼いうちから始めたほうが当然、ラクで賢明です。

「障害児だから」を逃げ道を作っても、社会は甘いものではありません。きっちり育てている親を見てこそ、社会は子どもはもちろんのこと、親にもやさしくなれるものです。見た目では障害児とわからないことも多い自閉症。誤解も多いからこそ周りの理解が大切です。子どもが非難される姿は見たくありません。だからこそ、早期療育!です。

けいの今のこだわりは、洗濯機、食器洗い乾燥機から「ピー」と作業の終わる音がしたら、即、扉を開けにいくことです。また、機械のボタンを押すことも好きです。わたしにとって生活の支障のないこだわりなので、特に強く矯正していません。ただし、「けいが開始ボタンを押せないこともある」ということは、たびたび教えていましたので、自分ができなくても(わたしがしても)、「そんなこともある」という感じで、しぶしぶですが納得しているようです。生活するうえで、常識的な許容範囲でのこだわりは残してもかまわないと思いますが、そうでないこだわりに関しては、常に働きかけをしてわかってもらうことは、将来を考えても重要なことでしょう。

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